幼少期から温かくておしゃれな空間に憧れていました。
でも実際の私の部屋は、薄暗くて少し歪な形、勉強机と簡易ベッドだけ。理想とはほど遠い空間でした。
家の中でも心が休まらず、大人たちの空気を気にして過ごすことが多く、安心できる居場所をずっと求めていた気がします。
20代前半には、理想と現実の差に苦しくなり、心の病気で立ち止まってしまった時期もありました。でも、絵を描いている時間だけは少し日常を忘れ、自分を取り戻せるような感覚がありました。
大学時代に海外でたくさんのデザインやアート、建築に触れたことも、私にとって大きなきっかけでした。空間の中にあるものひとつで、人の気持ちは少し動くのだと感じたからです。
大学では英語を学び、美大に進んだわけではありませんでした。それでも、絵やデザインへの気持ちはずっと手放せず、今も自分のやりたいことに正直に向き合いながら作品をつくっています。
だからこそ私は、自分のアートで誰かの毎日や“家”、そして心の居場所を、少しでも温かく、おしゃれで、おだやかなものにしたいと思うようになりました。
作品には、それぞれ小さなメッセージを込めています。
ただ飾るだけではなく、ふと目に入った時に少し心がやわらいだり、気持ちが少し軽くなったり。そんな風に気持ちにそっと寄り添える存在になれたら嬉しいです。
小さなアートが、みなさんの毎日と“家”、そして心の居場所をそっと彩ってくれますように。